My Story
「実は私も、
同じ場所に立っていた
母親のひとりです。」
娘が3歳の頃、保育園の先生からこう言われました。
「話を聞くことが難しいので、発達支援に相談してみてください」と。
不安でした。
「私の考え方が間違っているのかな」
「娘には、何か問題があるのかな」——心が何度も揺れました。
でも、家ではきちんと話を聞けるときもある。
だから私は、娘を「できない子」と決めつける前に、
「どうして今、この行動をしているんだろう」
「娘なりの理由があるんじゃないか」と考えるようにしていました。
検査の結果は、「発達障害ではない」。
支援は受けられず、でも“普通”とも違う。
——あの、どこにも当てはまらない宙ぶらりんを、私は知っています。
正直に言うと、私は完璧な母親ではありませんでした。
妊娠後期で余裕をなくしていたある日、娘に「ママなんか嫌い」と言われて、
私も感情的になり、傷つける言葉を言い返してしまったこともあります。
言ったあと、とても後悔しました。
でも私は、“失敗しない母”になりたかったわけではありません。
“失敗しても、ごめんねと、もう一度向き合える母”でいたかった。
落ち着いてから謝ると、娘はうなずいて、泣き止んでくれました。
当時の日記に、何度も書いていた言葉
「娘の好きなことを、
伸ばしたい」
そしてある時、気づいたんです。
一人で抱え込まなくていい。私一人で、頑張らなくていい、と。
周りを頼ることは、親として弱いからではない。
子どものことを大切に思っているからこそ、なんだ、と。
あの頃の私が一番ほしかったのは、
答えでも、正解でもなく——ただ、話を聞いてくれる人でした。
だから今度は、
あなたの話を、
私に聞かせてください。
臼井 晴美